研究活動
オリエンス・セミナー
「世俗と宗教−共生への道」
本セミナーではこれまで、信仰の立場から、日本の近・現代の精神史・思想史を見つめなおす作業を続けてきました。現在、この活動は共同研究の形を取っており、今年度は「世俗と宗教−共生への道」をテーマとしております。
現代人は一般的に、理論的・教義的なものよりも、祈り・黙想・行・神秘といったものへの渇きを示しています。そうした霊性の伝統をもつはずのキリスト教は、果たして日本の中で影響力をもっているのでしょうか。
キリスト者は国家ではなく、神に属するものという通念から、教会と国家は対立する傾向を持ってきました。フランス革命以降の世俗化の流れの中で、人々は国家に帰属させられ、その反動として教会は公的なものに背を向けて、個人主義的な信仰生活に埋没する傾向がありました。しかし、宗教・経済・社会は本来切り離すことのできないものです。信仰は、偏狭なナショナリズムと結びつく危険を避けながらも、国家的・公的な事柄への関わりをおろそかにできません。
キリスト教本来の霊性を改めて見つめ直し、同時に世俗に生きる日本人の営みとのかかわりを考えていきたいと願っています。
= 開催予定 =
第52回
題 名:(仮題)「禅とキリスト教神秘主義――鈴木大拙の解釈を中心に――」
発表者:蓮沼直應(筑波大学大学院 哲学・思想専攻)
日 時:2010年10月21日(木) 18:30より
場 所:オリエンス宗教研究所 2階図書室
※ ご出席をご希望の方は、当研究所までご連絡ください。
※「オリエンス・セミナー」の発表・研究をまとめた書籍。
『キリスト教をめぐる近代日本の諸相――響鳴と反撥』
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