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書籍詳細book detail

心の闇を乗り越えて ――私の歩んできた道 森 一弘 著 【品切れ】

商品イメージ1

心の闇を抱えた一人の青年がキリスト教に触れ、自分の問題の解決を求めて洗礼を受け、ついに日本人司教となった半生を綴る。

商品番号: 043-5

ISBN978-4-87232-043-5

B6判・並製・240頁
2004年 初版発行

定価: 1,540(税込)


  

著者の紹介

森一弘(もり・かずひろ)
1938年、横浜生まれ。上智大学、カルメル会国際神学院を経て、ローマで司祭叙階。1985年から2000年まで東京教区補佐司教を務め、現在、財団法人真生会館理事長。黙想指導、講演、執筆活動も積極的に続けている。〔最新刊刊行当時〕

内容の紹介

禅寺での修行僧との心に残る対話、親の反対を押し切っての修道会入会、すべてをラテン語で考えたローマの神学校での留学体験、現場で味わった第二バチカン公会議の変革と戸惑い、悩みながらも出会いに支えられ歩み続けた日々など、光を求めるすべての人に森司教が心をこめて語りかけます。日本社会の現実と教会の未来を考えるうえでも示唆に富んだ一冊です。

目次

第一部 カトリック司祭への道

第1章 教会に出会っていなければ?
はじめに/不毛だった最初の出会い/新・新宗教に走った可能性も
第2章 洗礼、禅寺、そしてカルメル会へ
自分の問題の解決を求めて洗礼を/両親を悲しませて司祭の道に/禅寺に道を求めて
第3章 自分の殻から抜け出せずに
母の悲しみと社会に背を向けて/修道生活へ/トンネルの出口は、愛の世界
第4章 キリスト教の「違和感」を乗り越えて
日本の教会は行き詰まり?/文化的・宗教的違和感?/世代の違い/聖書に答えが
第5章 口−マでのカルチャーショック――禅とキリスト教
最初のバチカン訪問でつまずいた/禅道場・茶室と大聖堂/聖人の像に囲まれて
第6章 目覚め――神学院の中の嵐に揺さぶられて
神学院での対話集会/修道生活と社会の遊離/心の中にまかれた小さな種
第7章 第二バチカン公会議の息吹き――スコラ神学の中で
公会議への期待/防御的姿勢の誕生/「揺りかごから天国まで」
第8章 要塞からの脱出――人間との出会いに向かう
信仰を守る要塞としての教会/変革への戸惑い、教父や仲間たちに出会って

第二部 修道会から教区ヘ

第9章 心の砦が壊されて
解放気分の帰国/修道会の中の路線争い/人との出会いに引き込まれて
第10章 大きな力となった修道生活
今でもカルメル会士?/歴史ある信仰に支えられて/成長を見守ってくれた修道生活
第11章 苦しむ人々の赤裸々な心と向き合って
求道者を対象として/人間の不安、絶望の高さ、深さ、広さ/受容から光へ
第12章 日本人とカトリック要理
どこまで教えるべきか/不可欠な教えの単純化/理屈っぼい要理は日本人には必要ない!/生涯養成の充実を
第13章 カトリック教会のセールスマンとして
どんなに素晴らしいか/文化的な違いへの配慮/ヘブライの世界の愛理解/ギリシャの世界の愛理解/漢字の世界の愛理解
第14章 教え方の工夫
心理的な抵抗感を抱く人々に/感謝という観点/禁欲主義的な印象を超えて/共感から始まる愛
第15章 切実な問題を抱える人々とともに
教えの理屈っぽさを感じませんか/マグダラのマリアが生きていたら/新しい芽生えとチャレンジ

第三部 見えてきた教会の問題点

第16章 司教職に選ばれて 
受諾の際に働いた恩義の論理/辞職の決断/教会の組織の再考も
第17章 新しいぶどう酒は新しい皮袋に――小教区制度の改革を
問題意識がなかった私/古い皮袋のままの小教区制度
第18章 「福音宣教」についての理解のズレ
日本の教会のビジョン/福音宣教を、どう理解する?/司教たちだけの研修会
第19章 日本の教会全体のために
修道会の枠の中で/教区に移ってからの私/教区の枠に縛られる司教たち
第20章 司祭や信徒の意見を聞く必要性
共同責任の具体化を/神の民の代表者として/司教たちの意識転換から
第21章 信仰伝承の担い手から教えられて
信仰伝承の重要性に注目する/信徒との合宿を通して学んだ/キリストの魅力を引き出した貧しい人々

教皇への手紙――結びとして
教会に感謝/過去の過ちを認めた教皇様に感謝/バチカンから離れては

あとがき
参考資料


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