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オリエンス・セミナー
=次回開催予定=
第108回
テーマ:「対話時代」に向けて――トマス・アクィナスから学ぶ
講師:桑原直己先生(筑波大学名誉教授、日本カトリック神学院講師)
日時:5月16日(金)18:30〜20:30
場所:オリエンス宗教研究所2F図書室
(協賛金として一口500円を申し受けます)
<オリエンス・セミナー2025年度テーマ>
「対話」――現代世界と宗教
現代社会は、グローバル化とデジタル化の進展によって、多様な文化や価値観が交差する場となっている。一方で、経済的格差の拡大や環境問題の深刻化、AI技術の発展などが新たな対立や断絶を生み出している。こうした状況において、宗教はどのような役割を果たし、社会の相互理解と連帯を促進できるのか。本セミナーでは、「対話」を軸に、宗教が現代社会とどのように向き合うべきかを探求する。
経済的・社会的格差の拡大に対して、宗教は慈善活動や社会正義の推進を通じて、人々の連帯を支える重要な役割を果たし得る。倫理的価値観の再考を含め、宗教がどのように社会の安定と調和に寄与できるのかを考察し、宗教対話の具体的な実践方法を模索することは、持続可能な平和構築において不可欠な要素である。
さらに、比較宗教の視点から、宗教の多様性を尊重しつつ、異なる宗教間で共有可能な倫理的・精神的基盤を見出すことは、対話を深化させる上で重要な課題となる。加えて、気候変動や環境破壊が深刻化する現代において、宗教が持つ「自然との対話と調和」の思想を再評価し、環境倫理への貢献の可能性を探ることも求められる。
また、AI技術の発展が人間の価値観や倫理観に与える影響についても考察する。AIと宗教の関係や、テクノロジーと人間性の問題など、宗教が未来の社会においてどのような意義を持ち得るのかを探ることが必要である。
こうした時代の変化に対応しつつ、カトリック教会が第二バチカン公会議以降、「対話」を重視する姿勢へと転じた背景をふまえ、トマス・アクィナスの思想の現代的意義も改めて考察したい。
※2002年から始まったオリエンス・セミナー(共同研究会)は、当初掲げられた研究テーマ「信仰の目をもってする近代日本精神史の諸相の検討」以来、今日まで、主として日本におけるキリスト教のありかたをめぐって種々の課題を検討してきました。
(オリエンス・セミナー2018〜2020年度のテーマ)
「現代社会における伝統の新たな役割」
人間は歴史を積み重ねていく中、より幸せになるために、科学技術を発展させてきた。しかしながら、進行するIT(情報技術)の発展は、私たちに幸福をもらすばかりではなく、多くの人々がそれに支配されているという側面も出現させた。社会や環境の急激な変化、極度の個人主義、人間の関係性の希薄化や変貌などによって、人命の価値が揺らぎ危機に瀕しているとさえ言えよう。その影響は社会生活のあらゆる側面に及んでいる。最近、このITを中心とする世界はあたかも「仮想現実なのか?」と思えるような、自立したデジタル生物や人間を作り上げようとする「ポストヒューマン」思想にまで展開しているようである。しかも、人生においての安心感や価値観の基準が、宗教・道徳・品格によるのではなく、数理的な統計データによって定められるようになった感がある。
このような人間の存在や社会の将来を脅かそうとしている動きに歯止めをかけようとする人々が現れてきている。彼らは、遺伝子組み換え作物や効率を優先させる経済を否定し、人生の根源的な問いを考えている。世界の状況が激しく変化する中、宗教や伝統に重きを置いた価値にこそ重んじられるべきものもあると考え、こうした現代の危機への認識から出発し、科学技術のもたらす利便性の拡大とその可能性を利用しつつ、生きる喜び・幸せな人生を見出すために、価値観の多様性と時代の変化への対応を考察してみたい。
ついては、2016-17年の当セミナーにおける「かかわりを通して得る喜び」というテーマに引き続き、2018年より、教皇フランシスコの使徒的勧告『愛のよろこび』において取り上げられている家族・家庭の諸問題も視野に入れながら、よりよい社会の連帯性と人間の絆を取り戻す宗教、伝統の新たな役割を探っていく。
=次回開催予定(受付終了)=
『オリエンス・セミナー』2025年 聖年特別企画
テーマ
聖年を歩み、生きるために―ファシリテーションの方法を学ぶ―
主催:オリエンス宗教研究所 協力:カトリック東京大司教区
場所:カトリック松原教会 聖堂 〒156-0043 東京都世田谷区松原2-28-5
(京王線・井の頭線「明大前駅」より徒歩5分)
日時・講師・会費:下記日程参照/各回14時〜17時・会場参加のみ全7回(8月休講)・6,600円(税込)
5/17(土)、6/21(土)、7/19(土)、9/6(土)、10/4(土)、11/15(土)、12/6(土
)
テーマ(趣旨)
:
聖年を希望をもって歩むにために、カトリック東京大司教区の協力のもと、第16回通常シノドスで行われた「霊における会話」の進め方を中心に、その要となるファシリテーションの実践方法を学び、身につけるプログラムを開催いたします。
>>>詳細はこちらからご参照ください。<<<
<過去の開催テーマ>
(役職名は当時)
「オリエンス・セミナー」の発表・研究をまとめた書籍
『生きる意味――キリスト教への問いかけ』
清水正之・鶴岡賀雄・桑原直己・釘宮明美 編
詳細は
こちら
。
『キリスト教と日本の深層』
加藤信朗 監修 鶴岡賀雄・桑原直己・田畑邦治 編
詳細は
こちら
。
『教会と学校での宗教教育再考――〈新しい教え〉を求めて』
森 一弘、田畑邦治、M・マタタ 編
詳細は
こちら
。
『キリスト教をめぐる近代日本の諸相――響鳴と反撥』
加藤信朗 監修 鶴岡賀雄・加藤和哉・小林 剛 編
詳細は
こちら
。
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